TAROVERIE / READ · Taroverie Editorial · 7 min
占い以前のタロット:ルネサンス期のカードゲーム
神託になる前から、カードには歴史があった
タロットは15世紀ヨーロッパでトリックテイキング系のカードゲームとして発展しました。後の占術史は重要ですが、物語の始まりではありません。
タロットは、完成された永遠の神秘思想書として突然現れたわけではありません。最初期の記録は15世紀北イタリアに属し、通常のスート札に愚者と一連の切札が加えられていました。これらはまず遊戯に使われました。
ヴィスコンティ系やヴィスコンティ=スフォルツァ系の豪華なカードは、宮廷美術でもありました。金地、衣装、社会的な人物像は、制作された時代の世界を映しています。現在知られる56枚のスート札と22枚の特別札という構造も、歴史的実践のなかで形づくられました。
占術やオカルティズムとの強い結びつきは、特に18世紀から19世紀以降に広がります。その歴史も重要ですが、時代を分けることで読みはより誠実になります。中世の図像、18世紀のマルセイユ系、20世紀の解釈体系は同じ文脈から語っていません。
この区別は現代の内省を弱めるのではなく、より正確にします。史料で確認できること、後世の解釈伝統、自分が今その図像から受け取るものを分けて考えられるからです。
資料と参考文献:
メトロポリタン美術館「Before Fortune-Telling: The History and Structure of Tarot Cards」2016年:https://www.metmuseum.org/perspectives/tarot-2
メトロポリタン美術館「The World in Play: Luxury Cards, 1430–1540」:https://www.metmuseum.org/exhibitions/listings/2016/world-in-play
Continue the Story · 続きを読む
同じ編集テーマに沿って読み進めます。未確認のシリーズ順序を示すものではありません。
小アルカナが図像の世界になったとき →